シャグを加湿するときに何を使われているでしょうか?
私はこの夏から『ヒュミディパック』と『珪藻土』を利用しています。
ヒュミディパックについては以前の記事にありますので、今回は珪藻土について紹介します。いくつか問題もありましたが、使えるか使えないかで言うと、「使えます」!
シャグの加湿をする道具
シャグの加湿をする専用品はいくつかあります。まずは、その中でも有名なものを見てみましょう。
ヒュミドール
スポンジに水分を含ませてシャグの容器に入れるもの。
安価で100円台から手に入ります。ケースが付いているとはいえ水分が直接シャグに触れる場合があるので、カビのリスクがあります。
また、『加湿』のみなので、過加湿になりがちです。
ヒュミディパック
ゲル状の物質を通気性のある紙で包んだ商品。
200円くらいで手に入ります。水分がシャグに直接触れないので、カビのリスクはかなり減ります。
また、『加湿』だけでなく『減湿』もできます。
指定されている湿度に調整してくれますので管理も楽。
使用環境にもよりますが、2,3か月で交換になります。
ヒュミストーン・ハイドロストーン
「テラコッタ」と呼ばれる素焼きの陶器を使っていることが多いです。
水を吸わせてシャグの中に入れます。要は石のようなものです。
「石のようなもの」というところに注目すると、代用できるのではと考えました。
番外編:みかんの皮
やってみたことはあります。ほのかに柑橘系の香りがつくということでしたが、私はあまり感じられませんでした。
ヒュミストーンの代わりに珪藻土を使う
代用品を考える際、一番に考えたのが「値段」です。
ヒュミストーンは一個200円位から買えますので、それ以上に安くできないか?
そこで注目したのが100均でも売られるようになった「珪藻土製品」です。
タンス用調湿珪藻土という選択
100均に行くと、珪藻土商品は『タンス用調湿珪藻土』と『珪藻土コースター』がありました。
珪藻土コースターは以前に大量加湿用として使ったので、今回は「タンス用調湿珪藻土」を選択しました。
珪藻土の加工
今回用意したものは12㎝×6cmくらいの大きさで、さすがに容器に入らないです。
幸い、珪藻土は「のこぎり」で切ることができます。
まずは大きさを決めます。4等分したらちょうどよさそうでした。
サイズでいうと縦3cm。横の長い方4cm短い方3cm。厚さ1cmくらいです。
ゴリゴリとのこぎりで切りました。市販のひゅみストーンよりも少し大きいくらいでしょうか?珪藻土が緑色になっているのは撮影ミスです。
ちょっとこだわって、切断面と角にやすりをかけました。
この作業をしないと、切断したときの珪藻土の粉が残ってしまいます。
また、ちょっと触れるだけで『削れて』しまって、粉がシャグに混ざるのです。
表面積が減ると思われますが、結果これでも過加湿になりました。
珪藻土に水分を含ませる
今回は初回の給水なので、カビへの対策を含め、熱湯消毒しました。
そのまま水分も吸収してくれます。
二回目からは蒸留水が理想ですが、わざわざ購入するのももったいないしめんどくさいですね。
その都度、熱湯消毒ついでに給水すると良いカビ対策になるでしょう。
水道水は極力避けた方が良いです。
私はコーヒーを入れた後の湯冷ましの水もよく使ってます。
シャグの容器に入れる
珪藻土の余分な水気をふき取って容器に入れます。今回はシャグの上に直接乗せてみました。
テストなので、シャグの量は少なめです。
半日ほど加湿をしてみました。加湿できましたが、過加湿状態かな。
シャグの量と珪藻土に含まれる水分の量のバランスが悪かったみたいです。
また、珪藻土の下にあるシャグが加湿どころか、湿っていました。
試しに吸ってみると、シャグの燃焼が悪い。珪藻土の入れ方に問題があったようです。
総評
初めてのチャレンジで可能性と問題点が見えてきました。
可能性とは、「代用可能」であることの判明。
問題点はいくつかありましたので下にまとめます。
問題点を試行錯誤して解決していくのもなかなか楽しいです(仕事でないならば)。
問題点1:シャグの過加湿
シャグの量と水分量のバランスが悪く、過加湿状態になってしまいました。
シャグの量を増やすか、水分量を減らすかですね。
シャグの量を増やせば問題ないことは、同じ珪藻土のコースターで加湿器を作ったのでわかっています。
しかし、今回は小分け用なのでシャグの量はあまり増やしたくない。
そうなると、もう一つの対策「水分量を減らす」です。
珪藻土に吸わせるときの水分量を減らすか、珪藻土の大きさを変えるかですね。
熱湯消毒するついでに吸水もさせるので、珪藻土を小さくするのがいいかな。
問題点2:珪藻土の下のシャグが湿気る
加湿のバランスの悪さが際立ちます。
珪藻土近くは過加湿を通り越して「湿る」。離れた所は、まあいい感じ。
今回は直接シャグに珪藻土が触れており、なおかつ、上から押さえつける形になったことが原因でしょう。
縦入れで対応できるかな。
問題点3:珪藻土が汚くなる
個人的にこれが一番気になりました。
シャグに触れている箇所にタバコ汁(タール?ニコチン?)が染み込むのです。
これは用意した珪藻土が白だったから余計に目立ったのでしょう。
市販のヒュミストーンに茶色が多いのもうなずけます(陶器だから当たり前ですが)。
茶色い珪藻土をつかうか、思い切って、植木鉢あたりで試そうかといったところです。
以上です。